日本百名山・谷川岳登山レポート!
- 2019.07.07
- 登山
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どうもこんにちは、ちはるです。
六月の末に日本百名山の一山、谷川岳に登ってきました!
いつものごとくレポートしていきますので、どうぞご覧下さい。
0.はじめに
谷川岳とは
谷川岳は、群馬県と新潟県の県境に聳える山です。
山頂部はトマの耳とオキの耳という二峰に分かれていて、それぞれの標高は1,963メートルと、1,977メートル。
一部ルート*1では数多くの遭難者を出し、死者数のギネス記録を保持していることから「魔の山」「人喰い山」等と呼ばれながらも、初心者から上級者向けまで豊富なコースを有する山です。
1.肩ノ小屋へ
今回の登山ルートは、谷川岳ロープウェイの天神平駅から始まります。
この天神平駅には、同じく谷川岳ロープウェイの土合口駅から登ってくるかたちになります。
土合口駅までのアクセス方法は、記事最後にてご紹介します!
谷川岳ロープウェイ天神平駅から出発
と言う事で、天神平駅から出発です!


天神平駅から谷川岳山頂までは、リフトに乗って更に高い場所まで登ってから歩くルートと、駅前から直接歩いて行くルートがあります。
今回進んだルートは、後者のルートです。

ひとまず目指すのは熊穴沢避難小屋です。

天神平駅から熊穴沢避難小屋へのルートは、だいぶなだらかな道が続きました。

途中、階段が整備されている場所も。

またこちらのルート中には、数カ所、この様な岩場がありました。
中にはロープが設置されたような岩場もあったので、足元に注意して進みましょう笑

登りの傾斜自体はそんなにキツくないので、道はどんどん進む事ができました。
そしてやや進んでいくと、本日目指している谷川岳の山頂を望めるポイントが。

この日は天気も良く、非常に良い眺めでした!
山頂の付近には、まだ一部、雪が残っている様子を伺う事ができますね。
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景色を楽しみつつ山道を歩いて行くこと約20分。
やがて、道の先に建物が見えてきます。
この建物が、第一目的地の熊穴沢避難小屋になります!

真っ赤な外壁が目を引く小屋ですね。
この日も中で数人の登山客の方々が休憩していました。
これからの時期は熱くなるので、日よけにも良い休憩スポットとなるでしょう。

ここで水分補給をし、再び山頂目指して進みました。
天神平駅から避難小屋までのルートは起伏も激しくなく、一部岩場を除けば非常に歩きやすい道でしたが、ここからは本格的に山道をガシガシ登っていくかたちになります!
肩ノ小屋へ一直線
次の目的地は、避難小屋と谷川岳山頂の間にある、肩ノ小屋です。
ここから先はだんだんと背の高い木々もなくなっていって、視界が開けていきます。

また、ここからは岩場が大変多くありました。
なので、ストックを使いながら登るのが良いだろうなぁと思います。
僕はストックなしでカメラを担ぎながら登ったので、慎重に登っていきました笑

岩場はちょっと大変かもしれませんが、それでも景色のほうは抜群です。

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あまり急いで歩いてつまらない怪我をしても面白くないですから、岩場は慎重にこなしつつ、疲れたら景色を楽しみつつ小休憩するのも良いと思います。
道中にはやはり花もいろいろと咲いていて、遠くの景色以外にも楽しむポイントはたくさんありました!



また途中、天狗の留まり場なる場所がありました。

これは山道の脇にデンと鎮座した大岩のことで、この上に登ることでぐるりと360度、景色を見渡すことが可能です。
転げ落ちないように注意しつつ、写真を撮りまくりましょう笑
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道はまだまだ続きます。


この辺りまで来ると、山頂がかなり近くまで迫ってきました。

あんなに遠くに見ていた山頂が、これほど大きく見えるとは……。
山頂目指して歩いているので当たり前のことではありますが、山に登るたび、なんだか不思議な気分になります。
普段都会に住んでいる自分とは縁遠く感じられる山という存在が、実は身近なものなのだと気付くというか。

そしてやや歩くと、今度は天神ザンゲ岩なる岩がありました。

(カメラの設定をミスって異様な雰囲気になってしまったけど敢えて載せていくスタイル)
かつてここで人々が懺悔していたのでしょうか。
それとも天神が懺悔しているように見えるのか……?
いまいち謎です。
道を更に進んでいくと、道中確認できていた山頂付近の雪渓ポイントに辿り着きました。

肩ノ小屋には、ここを通っていかないと辿り着けないので、慎重に進みます。
雪は人が通った跡である程度は踏み固められていました。
気をつけて登ればトレッキングシューズのまま雪渓を抜けることはできますが、それでも足元が滑りやすいことに変わりはないので、軽アイゼンを装備した方が安全だと思います。
その方が単純に歩きやすいでしょうしね笑


雪渓を抜けてしまえば、肩ノ小屋はもうすぐそこ。
残りの登りを一気に進んでしまいましょう。

と言うことで、到着です!
熊穴沢避難小屋からの所要時間は小休憩など含めて約1時間半。
やったぜ!
小屋の周りにはベンチやテーブルが設けられていて、休憩や食事に丁度良い場所となっていました。
また、ここには簡易トイレもありました。
今回のコースでは出発地点の天神平駅以外だと、ここが唯一のトイレポイントになります。
ということで、こちらで小休憩を挟んだら、いよいよ谷川岳山頂のトマの耳とオキの耳を目指します!
2.トマの耳
今記事冒頭でも書きましたが、谷川岳の山頂部は二峰に分かれています。
肩ノ小屋から向かう場合、まずトマの耳に行ったあと、そのままオキの耳へ進んでいく形になります。

肩ノ小屋から山頂部までは、一本道になります。

道行く途中、山道からだいぶ離れたところに指導標が。
昔はあの辺りを道が通っていたんでしょうか。
あるいは、雪が降ると石の土台部分まで埋もれるのかな?
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
そして歩いて行くこと約10分、山頂部のひとつであるトマの耳に到着しました。

標高1,963メートル!
やったぜ!


いやはや、絶景です。
どこまでも連なっている山々と真っ青な空にはっきりとした輪郭の雲。
いいですねぇ。

トマの耳で写真撮影後、すぐさま目指したのはオキの耳。
トマの耳からオキの耳までのルートも、短距離の尾根道になります。

3.オキの耳
と言うわけで、オキの耳を目指します!

とはいえ、トマの耳からも十分視認できるほどの距離なので、さして時間はかかりません。

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
花びらがハート型で可愛いですね。
そしてそして、花や景色を楽しみながら歩くこと15分ほど。
オキの耳に辿りつきました。

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標高1,977メートル、無事登頂です!

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
よく歩いて火照った体に、涼やかな風が心地よいです。
この辺りの山には、まだまだ雪が残ってるんですねぇ。
そしてそしてそして、オキの耳に到着した頃には昼食時となっていたのですが、ふと辺りを見渡してみると視界の先に気になる物が。

何やら鳥居が見えます。
まあせっかくだし、と言うことで昼食の前にあちらの方まで足を延ばしてみることにしました。

花も撮影しつつ進むこと10分ほどで、鳥居のもとに到着です。


富士浅間神社奥の院の文字が。

谷川岳の麓にある谷川温泉には富士浅間神社という神社があり、こちらはその奥の院なのだそう。
オキの耳はかつて谷川富士とも呼ばれていて、この地には、古くから富士・浅間信仰が根付いていたようです。

地酒・谷川岳がお供えしてありました。
毎度、山頂等で祠を見つけると思うのですが、今ほど登山装備も整って居なかった時代に、こうして山頂まで登って祠を祀ったと考えると、すごいなぁと。
写真のものは恐らく近年安置されたものだと思いますが、以前は永禄八年(1565年)と刻まれた古鏡が安置されていたそうです。
(今もあるのかもしれませんが、登った時は存在を知りませんでした笑)

と、いうことで。
谷川岳、トマの耳とオキの耳に登頂しましたので、今回の登山はこれまでとなります。
奥の院からさらに奥の方へ進んでいくと一ノ倉岳まで行くことができるのですが、今回は足を延ばしませんでした。
下山のルートは来た道をそのまま引き返す形で下りていきました。




奥の院からロープウェイの天神平駅までかかった時間は2時間とチョットといったところでしょうか。
全行程の所要時間は、所々での休憩なども含めて6時間弱でした!

4.おわりに
以上、谷川岳登山レポートでした!
梅雨の雨間を縫っての登山でしたが、終日よく晴れてくれて良かったです。
熊穴沢避難小屋から肩ノ小屋にかけての岩場だらけの斜面はなかなか登りごたえがありましたが、それ以外は比較的ゆるやかで、とてもいいコースでした。
プチ雪渓渡りもできて、いろいろ楽しかったです笑
ちなみに、この翌日には同じく谷川岳の一ノ倉沢という場所に行ってきました。
こちらは麓から歩いていくハイキングといった感じですので、後日、別記事として軽いレポート的な物を書こうかなぁと思います。
ではでは、ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
追記
当記事の末尾にリンクを追加しました!
5.アクセス
マイカー
谷川岳まで車で来る場合、谷川岳ロープウェイ土合口駅の駐車場に車を停めての登山になるかと思います。
駐車料金は500円。
また、ロープウェイの料金は大人が片道1,230円、往復で2,060円となっています。
電車・バス
電車・バスでの登山ですと、ロープウェイ土合口駅までのアクセスは以下の3パターンになるかと思います。
- 上越新幹線「上毛高原駅」下車 → 「谷川岳ロープウェイ」行きバス
- 上越線「水上駅」下車 → 「谷川岳ロープウェイ」行きバス
- 上越線「土合駅下車」下車 → 徒歩(20分)またはバス
谷川岳ロープウェイの公式サイトもあせて参考にどうぞ。
*1:一ノ倉沢などの岩壁を登るような上級者向けコース
一ノ倉沢ハイキングレポートはコチラ
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