日本百名山・那須岳登山レポート《前編》
- 2019.05.29
- 登山
どうもこんにちは、ちはるです。
またしても日本百名山の一山に登ってきました。
今回は那須岳!
さらに今回は那須連山に囲まれた那須10湯の一つ、三斗小屋温泉・煙草屋旅館に宿泊しての1泊2日の旅程です。
前編と題した今記事では、那須岳登山1日目の茶臼岳登山の様子と煙草屋旅館について書いていこうと思います!
0.はじめに
那須岳とは?
那須岳とは、栃木県那須郡にある茶臼岳の別称です。
また、茶臼岳をはじめとした三本槍岳、朝日岳の連山に対しての総称として、那須岳と呼んだりもするそう。
標高はそれぞれ次の通りです。
茶臼岳・・・1,915m
三本槍岳・・・1,917m
朝日岳・・・1,896m
1.茶臼岳
まずはロープウェイ
今回の登山の始点は那須ロープウェイの山麓駅になります。
この山麓駅から那須岳山頂を目指すルートは2つ。
一つはロープウェイを使って山頂駅まで登ってから登山道を進むルート。
もう一つは、山麓駅からロープウェイを使わず徒歩で進むルートです。
ただしこの徒歩ルートは若干遠回りをしつつ茶臼岳を目指すかたちになっています。
ですので今回、登りはロープウェイを使い、山頂駅から一気に茶臼岳山頂を目指しました。
那須ロープウェイは片道券が950円、往復券が1,800円になります。
ただし当日券のみ有効のようなので、今回のように山小屋泊を行う場合は片道券を買う必要があります。
一気に山頂へ進む
山頂駅に到着したら、さっそく茶臼岳山頂を目指して歩き始めます。
登山ルート開始早々から若干急な坂道ではありますが、最初のうちは歩きやすい道が続きました。
それにしても標高もそれなりに高く、またよく晴れた日の登山なので、本当に空が広い!青い!
風も気持ちいいし、最高の登山日和です。
そうして登っていくと、牛ヶ首山頂分岐点に辿り着きました。
ここは牛ヶ首という場所と、茶臼岳山頂との分岐点になります。
この牛ヶ首を巡るコースも火山ならではの噴煙など、那須岳の大自然を楽しむのに良いコースらしいです。
が、今回は茶臼岳山頂を目指して更に進みました。
だんだんと、道が岩場になっていきます。
どこを進めば良いの???という感じでしたが、いちおう岩に黄色い塗料で印がつけられているので、その通りに進むのが正規ルート(?)のようです。
登りやすさ的には、どう昇っても同じかなって感じですが笑
そして岩場を登っていくと、山頂も間近といったところで気になる物が目に飛び込んできました。
何やら小さく鳥居と祠の姿が!
十中八九あれが山頂であろうと、そこそこに急な勾配の道を一気に登りました。
そしてさらに近づいた様子がこちら!
那須岳神社!
標高1,915メートル、茶臼岳山頂に到着です!
ここまでの所要時間は、ロープウェイ山麓駅から計算して約1時間半。
駅周辺で写真撮影などしていた時間を除くと、だいたい1時間程度といったところでしょうか。
山頂駅からここに至るまでの道のりが急な勾配を一気に登るような道だったので、なかなか達成感がありますね!
恒例(?)の三角点!
遠くに見える、まだ雪をかぶった山々は日本アルプスでしょうか?
那須の町が広がっています。
いやー、それにしてもイイ天気!
空が本当に青いですし、山登りで火照った体に風が気持ちよかったです。
那須岳神社が建っているというのも、個人的にポイント高し。
山の上だけというわけでもないですが、こういった場所にこうした物があると、神秘的というか、なんだか迫るものがあります。
茶臼岳山頂の様子をビデオに撮ってみました。
非常に短い&簡単な映像ですが、よろしければ見てみてください!
2.三斗小屋温泉『煙草屋旅館』
茶臼岳山頂で昼食をとったあと、この日の宿泊地である三斗小屋温泉『煙草屋旅館』を目指しました。
峰の茶屋へ
山頂からはお鉢周りと呼ばれるルートを通り、峰の茶屋跡避難小屋を目指しました。
写真では分かりづらいですが、大きく山肌が凹んでいる箇所が。
きっとコレがお鉢です。たぶん。
しばらく進んでいくと、やがて赤い屋根の建物が見えてきました。
この建物が、峰の茶屋跡避難小屋です。
なんて書いてあるんですかね。
いざとなったら駆け込まざるをえない避難小屋。
お世話にならない事が一番ですが、万一に備えてコース上のこうした場所を事前に知っておくのも大切ですね。
幸いこの日は最高の登山日和ですので、何枚か写真を撮ってすぐにこの場を立ち去りました。
この峠の茶屋からは三斗小屋温泉、朝日岳、山麓駅の3方面にルートが分岐しています。
この日の宿泊地、煙草屋旅館までは3キロ弱の道のりです。
煙草屋旅館を目指す
峰の茶屋からは、三斗小屋を目指して少し山を下ります。
茶臼岳山頂を目指す登りと比較してガレ場は少ない道でしたが、その代わり足下が細かい砂になっているため、滑りやすくなっている印象でした。
転ばないよう注意して下っていくと、やがて再び避難小屋に辿り着きます。
この避難小屋の辺りまでくると、ここから先は比較的平らな道が続きました。
行く道には、五月も下旬に差し掛かろうという時期でしたが、まだ残雪が確認出来ます。
幸い、雪が凍り付いてツルツル滑るといったことはありませんでした。
けれどこの辺りは日陰になることが多いのか、所々まだ雪が残っていたので、軽アイゼンを携行していくと安心かもしれません。
(軽アイゼンってこういう↓↓↓やつです)
そして道を進んでいくと、延命水なるものが。
今年の2月に箱根で21年ほど寿命を延ばしてきたばかりなのですが、とりあえずまた延命しておきました。
良い具合に冷たくて、歩き通しの体に沁みます。
ご長寿ギネス記録更新まったなし。
ちなみに、峠の茶屋から三斗小屋温泉を結ぶこのルート、昔は牛が通った道なのだそう。
こんな道を進んでいたなんて、なかなかの驚きです。
牛も延命してたんじゃないでしょうか。
そうこうしているうちに三斗小屋温泉『煙草屋旅館』が見えてきました。
峠の茶屋跡避難小屋からここまでの所要時間は、約40分でした。
まだまだ陽の高い時間ではありましたが、那須岳登山1日目の行程はここまでです。
3.煙草屋旅館についてのアレコレ
と、言うことで、山小屋『煙草屋旅館』に到着。
屋号は『旅館』ですけど、山小屋なんですね。
こちらの公式サイトにもいろいろ情報が載っていますが、それ以外の点について、メモ書き程度にちょこちょこっとご紹介します。
お部屋について
繁忙期などケースバイケースで変わってくるかもしれませんが、お部屋は個室でした。
ただし畳張りの広間を襖で区切って部屋を個別化しているという感じでしたので、気持ち静かに過ごすのが良いと思います笑
また公式サイトにあるとおり電力を自家発電でまかなっているそうなので、コンセントはありませんでした(少なからず僕の泊まった部屋は)。
電波も全く通じません!
お風呂について
煙草屋旅館さんの売りと言ったら、露天風呂でしょう。
観よ、この絶景を!
最高なんだよな。
ちょっと引いた視点がこちら。
周りにある建物といえば、簡素な更衣室のみ。
まさに“露”天風呂。
視界を遮るものは何もありません。
夕暮れ時にお風呂に浸かりながら観た山並みの姿がまた最高だったんだ。
筆舌に尽くしがたいとは、こういうことを言うんでしょう。
是非ともこの眺めは、皆さんの目で直接見て頂きたいです!
ご飯について
美味しかったです。
山小屋ということで非常に質素な献立。
でも、こういう所で頂く食事は、いつだって美味いに決まってる。
それがこの世の真理ってもんさ。
夕食は17時頃開始と早めなので、しっかり食べておきましょう。
夕食・朝食ともに白米はおかわり自由でした!
4.《前編》おわりに
那須岳登山、1日目レポートでした。
茶臼岳はロープウェイで山頂駅までアクセス可能ということもあり、結構多くの人が訪れている場所でした。
ルートも、傾斜が若干急ではありましたが、複雑なものでもなく、誰でも楽しめる良い山のようです。
(※もちろん事前の準備&リサーチはしっかりしましょう!)
そして、今記事が《前編》とある通り、那須岳登山2日目を《後編》として、後日公開したいと思います。
2日目は三本槍岳と朝日岳の山頂を巡ってきましたので、そちらのルートなどなどについて、ゆるっとレポートしていければと思います!
ではでは、ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
追記
後編を公開しました!
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