日本百名山・木曽駒ヶ岳登山レポート!
- 2019.08.11
- 登山
どうもこんにちは、ちはるです!
先月、木曽駒ヶ岳に登ってきました!
登山の様子をいつものように書き連ねていきますので、どうぞゆるりとご覧下さい。
0.はじめに
木曽駒ヶ岳とは
木曽駒ヶ岳は長野県に聳える標高2,956メートルの山で、木曽山脈(中央アルプス)の最高峰となります。
木曽駒ケ岳は千畳敷カールという氷河地形が有名で、この千畳敷カールをはじめとした場所で多くの高山植物を楽しむことができます。
1.千畳敷カール
今回の登山は、駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から始まり、中岳や駒ヶ岳、濃ヶ池、駒飼ノ池を巡って再び千畳敷駅に戻ってくる日帰りルートとなります!
千畳敷駅から乗越浄土へ
という訳で、さっそく登山スタートです。
主峰・駒ケ岳の標高が2,956メートルにもなる今回の登山は、そのスタート地点の千畳敷駅からして、すでに標高2,612メートル*1になります。
そんな駅の外に出た際の眺めがコチラ!
なんかもうスゲェって感じです。
そもそもカールとは、山が氷河期の氷で削られた際に出来上がったお椀型の地形のことを言うそうで、この千畳敷カールや後ほどご紹介する濃ヶ池カールは、約2万年前(!)に形成されたものだそうです。
木曽駒ケ岳自体は十年近く前に一度登ったことがあるのですが、この千畳敷カールの眺めは凄く記憶に残っていたんですよね。
「どんな山が好きか?」と訊かれれば千畳敷カールの景色を思い浮かべる程度には。
やはり3000メートル級の山という事もあり、広々とした空の青と、青々とした高山植物、澄んだ空気、どこまでも見渡せる景色といった風景が、非常に衝撃的だったんだと思います。
登山道は、ロープウェイの駅を出てすぐに始まります。
写真にある信州駒ケ岳神社の鳥居をくぐり、右に曲がると石が敷き詰められた歩道が伸びていて、千畳敷カールの中を進んでいくことができます。
ちなみに、歩道を進むと登山道と遊歩道との分岐点にぶつかります。
ガッツリ登山することはできないよ!という人でも、駅の周辺をぐるっと回って千畳敷カールの雄大な景色を楽しむことが可能です。
千畳敷カールは花の名所にもなっていて、今回訪れたのは最盛とは言い難い時季でしたが、それでも多くの花々をみることができました。
いやぁ、本当に綺麗です。
そして花々を楽しみつつ比較的歩きやすい道を進み、ぐーっとカールの傾斜を登っていくと、尾根・乗越浄土に到着します。
ちょうどこの頃から、辺りに霧が立ち込めて景色が見えなくなってしまいました。
少し前まで良い天気だったのに……。
悲しい。
2.駒ケ岳
景色はよく見えなくなってしまいましたが、登山はまだまだ続きます。
乗越浄土からは、中岳を通り、駒ケ岳を目指しました。
まずは中岳へ
乗越浄土からほんの少し進むと、霧の中に青い屋根の山小屋・宝剣山荘が見えてきます。
中岳へは、この宝剣山荘の裏手を行くように進んでいきました。
少しするとこの様な分岐点にぶつかります。
どちらのルートを行っても駒ヶ岳に行くことができるようですが、左のルートは難所ありの危険なルート*2となっているようです。
僕なんかが難所ルートに行ったら何があるか分かったものではないので(笑)、今回は無難に右側のルートを選択しました。
花を愛でながら安全に行きましょう笑
そして乗越浄土から歩くこと約30分。
中岳山頂に到着しました!
標高は2,925メートル。
これだけ高ければさぞ良い景色を見ることが出来たのでしょうが……あいにく霧でほとんど何も見えず。
霧が晴れた一瞬の間をついて撮った写真がこちら。
小さく見えるのが宝剣山荘です。
宝剣山荘から中岳はさほど離れていないことがわかりますね。
主峰・駒ケ岳
ということで、中岳で軽く水分補給をしてから、駒ケ岳を目指しました。
やや歩いていくと再び分岐点に。
頂上・木曽小屋方面へ進みます。
ハイマツの雄花はこんな入りをしてるんですけねぇ。
ちょっと驚いてパシャリ。
写真撮影をしつつ歩くこと25分ほど。
木曽駒ケ岳の主峰・駒ケ岳の頂上に到着しました!
もう文字が擦れてほとんど読めませんが!笑
標高2,956メートル、駒ケ岳山頂です!
やったぜ!!
山頂には木曽駒ヶ岳神社の奥社がありました。
また、山頂から少し下ったところに、頂上木曽小屋を見下ろすことが出来ます。
んー、最高にガスってる笑
何とか良い景色を見ることが出来ないかと、かなり粘りまくってようやく撮った写真がコチラ。
ん~~~~……笑
3.濃ヶ池
馬ノ背
駒ヶ岳山頂の土を踏んだ後は、濃ヶ池を目指します。
濃ヶ池へは、山頂から稜線を歩いてゆき、馬ノ背という場所を通っていくことになります。
稜線は比較的歩きやすい道でしたが、所々で岩がゴロゴロした場所もありました。
山の一部が馬の形に見えると言うことから付けられた駒ヶ岳と言う名前。
この辺りがちょうど馬の背中に見える部分なんでしょうね。
稜線を歩いてる時点ではそんな事を言われてもよく分からないわけですが笑
稜線中で一番の難所(?)はこんな感じ。
この大きな岩をぐるっと回り込むように進む必要があるので、足元には注意しましょう。
そして稜線を歩いていくことしばし。
ふと下方を見下ろしてみると、目的地である濃ヶ池の姿が見えてきました。
空の色を反射して青くなっているところがそうです。
しばらく歩いていくと、濃ヶ池の向こう側まで回り込んできたことが分かります。
この辺りまで来ると、次第に道は下りになっていきました。
そして駒ヶ岳山頂から、約二時間で濃ヶ池に到着しました!
濃ヶ池
こちらが濃ヶ池。
千畳敷カールと同じくこちらも氷河に削られて形成されたカールです。
稜線のあたりから見下ろした感じだと小規模な池のように見えましたが、こうして目の前で見てみるとなかなか迫力があって良い場所でした。
紅葉の時季に訪れると、また素晴らしい景色が見れるそうですよ!
そして濃ヶ池からは駒飼ノ池を目指します。
足元の様子はこんな感じ。
すぐに普通の道に出ますが、一瞬だけせせらぎを進んでいくような形になりました。
時期によってはこの辺りの水もはけているのかもしれませんが、僕が行った際には、水底に足跡が多数ありました笑
黙々と道を進むこと50分ほど、目的地の駒飼ノ池に到着しました。
駒飼ノ池
池と名前が付いていますが、印象としては川に近いなと思いました。
時期によってはもっと池らしくなるんでしょうか。
何にせよ、緩やかな登りをずうっと登ってきた身にとって、冷たい川の流れは見ているだけでも癒やされます。
駒飼ノ池にて小休憩を挟んだあとは、先ほどの写真にもあったとおり乗越浄土を目指していきます。
駒飼ノ池から乗越浄土はさほど離れているわけでもなく、駒飼ノ池のあたりから宝剣山荘の姿がチラリと覗けるほどの距離感でした。
駒飼ノ池から乗越浄土に向かうこの登りが、今回のコースに残された、最後ちょっと急な上り坂です。
木曽駒ヶ岳登山も、いよいよラストスパートに差し掛かってきました。
そうして最後の登りを一気に登っていき、乗越浄土に到着しました!
よお、数時間ぶり!
ここまで来れば、あとはロープウェイの千畳敷駅に向けて千畳敷カールを下って行くのみとなります。
そして下りのルートでは、完全に元来た道を辿るのではなく、遊歩道を経由して駅に戻ってみました。
このように撮影スポットが用意されていたり。
剣ヶ池なる池があったりしました。
剣ヶ池まで来たら、駅到着はもう間もなく。
ほどなくして、無事に千畳敷駅へ到着したのでした。
4.おわりに
と言うことで、木曽駒ヶ岳登山の様子でした。
遥か昔に一度登って以来の登山でしたが、なかなか面白かったです。
やはり千畳敷カールの眺めは素晴らしいですね!
思い出にあるままの威容をまた見ることが出来てよかった。
ただ、この日は晴れ間が覗くことも多々ありましたが、全体的にガスっていたのがちょっと残念でしたねぇ。
まあ、そこはまたいつか、再び訪れてみるのも良いかなぁと思います。
今回はルートに入らなかった宝剣岳に行ってみるのもアリですね。
と、言う感じで今回の記事はこの辺りにしようと思います!
夏真っ盛りのこの季節、是非皆さんも木曽駒ヶ岳にて千畳敷カールの眺めを堪能してみて下さい!笑
ではでは、ここまで読んで下さりありがとうございました!
5.アクセス
マイカー
今回ご紹介したコースにある駒ヶ岳ロープウェイですが、駅まで直接一般車で向かうことが出来ません。
なので、マイカーで付近まで来たあと、バスに乗ってロープウェイ駅まで向かう必要があります。
マイカーで木曽駒ケ岳まで来る場合、 菅の台バスセンター駐車場という駐車場に車を停め、そこからバスに乗車するのがオススメです。
※マップ上だと住所が建物の場所を指していますが、そのすぐ目の前に目的の駐車場があります
電車・バス
電車・バスで訪れる場合、JR東海・飯田線の「駒ヶ根駅」まで電車でアクセスし、そこからバスに乗る形になります。
公式サイトに東京方面、名古屋方面、大阪方面からのアクセス方法が記載されているので、参考にしてみて下さい。
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